CoderDojo光(CoderDojo Hikari)について

「CoderDojo光(CoderDojo Hikari)」は、日本の山口県光市で開設しているCoderDojoで、2017年8月より毎月定期的に開催しています。

山口県光市や周辺市町で、自発的にプログラミングを行いたいと思っている小学生・中学生の子ども達を対象(実際には7歳から17歳を対象にしています)にした無料のプログラミングクラブです。

この活動は、いわゆる「塾」や「教室」のように講師から教えるのではなく、自発的な学びを支援する活動となっており、何かを作りたいと思ったり、ここをこういう風に変えてみたいといったような「自ら考えること」「自ら行いたいこと」「自ら作りたいこと」を大人たちメンターが支援します。メンターにはプログラミングを本職としていない人もいますが、みなさんの作りたいと思う内容を一緒に話したりプログラムや動作を見たりしながら、課題の発見や解決に向けたアドバイスを行います。もちろんプログラムの内容自体で躓き、解決が難しい場合でも、プログラミングを本職とするプロもメンターに居ますので、分からないことを一緒に考えていく気持ちで臨んで欲しいと思います。

 

CoderDojoとは

CoderDojo(コーダー道場)は、2011年にアイルランドで始まり、世界各地にムーブメントを巻き起こしている独立・自発的な非営利のコミュニティです。世界で69カ国・1,200の道場、日本でも約90の道場が開設されています(2017年7月現在)。日本では2012年4月に東京で初めて開催されました。

“教室”ではなく“道場”という名を冠している特徴の通り、大人が教えるのではなく、子どもたちが主体的に学ぶ姿勢を大切にした活動で、いわば「プログラミングクラブ」に近く、プログラミングを通じた創作、作りたいという気持ちを大切にし、自由にプログラミング学習や制作ができることが特徴となります。すなわち、「教えてもらう」ことが主体ではなく「自ら考えること」が肝心となります。
これらの制作を通して、プログラミングの特徴である論理的に組み立てる力や気づく力を学んでいきます。子どもたちの制作を大人のメンターが一緒に考え、解決のヒントを導き出す活動が主体であり、あわせて制作した作品を発表したり、その場に参加するさまざまな人との交流ができることが特徴となります。
プログラミングはあくまでも“道具”であり、「自分が何をやりたいか」を重視する活動となっています。

各道場により対応できる内容は異なりますが「アニメーション制作」「ゲーム制作」「アプリケーション開発」「3Dモデリング」「IoT(アイオーティー)」「ロボティクス」などを行うことができ、そのためのプログラム言語や開発環境を使用します。

近隣では、五日市(広島県)、広島(広島県)、福山(広島県)、吉賀(島根県)、久留米(福岡県)で開設されています。
CoderDojo光は山口県内で初めて認証を取得し、CoderDojoのホームページでも掲載されています。

 

CoderDojoでは、以下のような用語を用いています。

Dojo(道場):子どもたちがプログラミングで創作活動を行う場所
Ninja(ニンジャ):「CoderDojo」に参加する子どもたちのこと、参加資格のある子どもはおおよそ7歳から17歳の子どもたち
Mentor(メンター):ニンジャの学びを支援する大人たち
Champion(チャンピオン):各CoderDojoの運営者

 

無料で開催していることについて

CoderDojoでは、「自律的なコミュニティグループで、自主性を持って学ぶ若い世代を支援」することを理念として掲げており、同時に、「道場に参加する子ども達や、その保護者から料金を徴収しません」と宣言しています。これは、理念に沿った教育のあり方を追求すると同時に、子どもたちに貧富の差なく平等に学びの機会を与えることを大切にしているためです。従って、CoderDojoは無料・完全ボランティアで開催されます。これは、子どもたちはもちろん、参加する子どもの保護者からも一切の料金を徴収してはならないこととされています。そのため、一般的表現として「無料」と表現しています。

これらの事情から、メンターに対しても無償(ボランティア)で協力いただくこととなっています。

なお、必要となる運営費(会場費等)については、スポンサーからの寄付や募金箱の設置、独自グッズの販売等により確保することが多いようです。ただし、募金箱を設置する場合は、CoderDojo憲章の趣旨に基づき、参加する子どもや保護者に対して強制されることがないよう、最大限の配慮が求められています。

CoderDojo光においても、募金箱の設置、ならびにスポンサーの寄付により運営しています。