DojoCon Japan 2024の会場ネットワークのウラ側

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CoderDojo 光 チャンピオンの石川です。
2024年9月15日(日曜日)に岡山県岡山市で開催されたCoderDojo関係者のカンファレンス「DojoCon Japan 2024」において、会場内のイベント専用ネットワークの支援を行いました。

昨年のDojoCon Japan 2023では、上位回線(インターネット回線)自体がなく、UQ WimaxやStarlinkを使用して確保しつつ、3箇所で同時に進むイベント全体のネットワークを運用する構成でした(昨年は機材提供とオペレーションを中心に担当しました)が、今年はワンオペで設計、構築、運用まで担当しまして、実行委員という立場として全面支援にあたりました。

技術面

今回の会場では、会場自体が新しい貸し会議室ということで、有線LANが提供されていました。
会場下見にあわせた事前のロケハンでは、有線LANの速度的には有効な速度であること、端末同士の接続(pingによる確認)ができていることを確認し、3案の構成案を持って前日準備と当日となりました。

構成プランとしては、会場の物理ネットワークはおそらく同一のL2スイッチに収容されているようすであることが事前に確認できていることから、「会場有線LANの配線内にVLANを構築し、独自のネットワークを敷設する」方法を主要案としています。そして実際にこの方法で実装・運用しました。

ポイントは以下の通りです。

  • 1本の物理ネットワーク上に、新たに独自にルータを設置し、VLANを設定することで、イベントネットワークと会場の既設ネットワークとを分離させる
  • 既設の配線・ケーブル上にすべて集約することになり、見た目がシンプル(しかも縮小や撤収も早い!)
  • 別途独自にルータを挟むことで、施設のルータ自体がもつルーティング能力に左右されず、またルータの負荷を極力増やさずに大量のトラフィックを捌くことができる想定
  • 2倍以上のトラフィック量になるデメリットはありますが、ある程度の分までは収容可能
    • 念のため、施設内に有線でネットワークを張り巡らせることができるだけの物理ケーブルは持ち込み済み

考察

今回は、会場内でのネットワーク需要が増えることや、敷設されているWi-Fiに不安があるということで、親交の深い岡山の道場の若林さん、井上さんからコンタクトいただいて、調査も含め対応しました。
子ども達が自由に作品を発表したり、今後の活動を行うためのヒントになる運営者(チャンピオン、メンター、関係者)向けのワークショップや情報交換などが行われたりします。必然的にネットワークの需要は増えていく傾向にありますので、今後も必要に応じた支援も継続して実施していきたいと思います。
(これらの業務用の機材がなくてそもそも始まらない、ということも多いと思いますが、機材は会社として持っているものがin-kindスポンサーとして提供が可能なので)