開催レポート
第105回CoderDojo 光 (2025年9月14日)を開催しました

「ファインダー越しにのぞく時、こちらもまたファインダー越しにのぞかれているのである。」
確かそんな名言があった気がする。
記憶にあるのは令和7年9月14日(日)に第105回のCoderDojo光が開催されたことである。
しかしこの原稿を書いているのはそこから1カ月も経過しているためここからの記憶は曖昧であることをご了承いただきたい。



いつものように和やかな雰囲気で制作活動を行っている子どもたちである。
実に子どもらしくのびのびとやっており、自然と笑顔があふれる場であった、ここまでは。
しかし徐々に不穏な空気が漂ってきたのを感じてきたのである。

あきらかに様子のおかしいデスクである。
おおよそ”子ども向けプログラミングイベント”とは思えない光景である。
そしてこのデスクの主はおもむろにプレゼンを始めてくれた。

内容は、大阪万博のテーマ曲を演奏するプログラムという、
単純明快で時期的にもぴったりな素晴らしい内容・・・のはずであった。
しかしそこから流れてきたのはなんとあの三波春夫の歌声であったのだ。
冒頭私は”令和7年”と言ったが、流れてきたのは昭和45年、つまり”1970年”の曲である。
私はタイムスリップしてしまったのか、はたまた時空が歪んでしまったのか。
慌てて周りを見渡してみた。


これは確定である。立場が逆転しているようにしか見えない光景が広がっている。
つまり複雑な時空の歪みを生じていたのである。
そんな私に追い打ちをかけるようにプレゼンは続く。

電子工作かと油断してはならない、
彼は既製品に飽き足らず、基盤を特注したのだとか。
そんな高校生と普通に出会うことがあるだろうか?(いや、無い)
彼は私を時空の歪みから救ってはくれなかった。

彼女は「ジュニアプログラマーコンテスト2025」という、「トンガリ作品」というテーマで募集している大会のための作品を作っていた。
楕円を徐々に小さくしながら縦にスライドコピーすることで”トンガリ”を表現したそうである。
“トンガリ”を鋭角な何かであるという固定概念を打ち砕き、地球の公転軌道である楕円を使ってテーマを表現することで、
生きとし生けるもの全てまぁるいし、トンガリなのであるという、多様性受容のメッセージを内包していると言っても過言ではないのではなかろうか。
こんなトンガリすぎている小学生はいるだろうか?(いや、無い)
彼女もまた私を時空の歪みから救ってくれることを期待できなかった。
あの日以来、私の記憶は曖昧である。
私は誰?今は何年?







