CoderDojo(コーダー道場)は、2011年にアイルランドで始まり、世界各地にムーブメントを巻き起こしている独立・自発的な非営利のプログラミング教育に関するコミュニティです。世界で69カ国・1,200の道場が開設されています(2017年7月現在)。日本では2012年4月に東京で初めて開催されました。
このCoderDojoを、山口県内では初めて、アイルランドのCoderDojo本部に申請・認可され、この度新たなDojo(子どもたちがプログラミングを行う場所)として山口県光市で開設する運びとなりました。
「プログラミング」に関する教育は昨今の教育分野で話題となり、プログラミングを言語のひとつとして捉え、体系立てて学んでいく取り組みがある一方、プログラミング教育の本来の目的である「論理的思考力」「物事を体系立てて考える力」といった分野の視点からも取り組みを行っていくべき時期に至っていると考えられます。
この活動は、子どもたちにプログラミングを「塾」や「教室」のように講師や大人から教えるのではなく、子どもたち一人ひとりが自発的に考え、行動を起こし、または作りたいと思う気持ちを大切にし、目標に向けて取り組む活動を通して得る学びと、その学びを支援する活動となります。
活動の理念として、CoderDojoでは道場に参加する子ども達や保護者から料金を徴収しないことで、貧富の差なく平等に学びの機会を与えることを大切にしているため、参加自体は無料で行うことができ、また支援する大人(メンター)もボランティアで活動に協力しています。
取り組みはすでに全国で約90の道場の開設へと展開され、近隣では五日市、広島、福山(以上、広島県)、吉賀(以上、島根県)、久留米(以上、福岡県)などで開催され、盛況を博しています。山口県内では光での開設が初めてとなり、山口県内のみなさまにとっては全く新しい取り組みではありますが、自律的なコミュニティによって、自主性を持って学ぶ若い世代(主に対象は7歳から17歳としています)を支援していくという目的のもと、活動に取り組んでいます。
CoderDojo光においては、Dojoの認証や第1回の開催に向け、プログラミング経験のあるメンターの協力を得て、多用なプログラム言語への体制も出来つつありますが、参加する子どもたちにとっては初めてのことも多いでしょうから、テーマや課題を見つけ自発的に取り組むことができる子どもはそれぞれの活動を、まだテーマや課題を見つけることができない子どもはパソコンだけを持ってきてもらい、簡単なプログラムを作って遊んでみることから初めていこうと考えています。
また、実際に無料で行うためにはさまざまな形での支援も必要ではありますが、まずは自発的な募金やメンターへの参加により運営を行って参ります。
当ホームページでは、今後、開催告知や開催後のレポートなどのCoderDojo光の開催に関する情報や、全国のプログラミング教育分野の情報などを発信していきます。
これから始まる山口県内では全く新しい取り組みにご興味のある方は、是非、Dojo開催の折にお気軽に見学にご来場ください。運営者(チャンピオン)ならびにメンター一同、歓迎いたします。
最後に、CoderDojo光の認証や、開設に向けたご支援をいただいた広島、吉賀の関係者のみなさまに感謝申し上げ、開設にあたってのご挨拶といたします。
CoderDojo光